企画展「OKIMONO」展示レポート
KIHARA TOKYO 3Fギャラリースペースでは、3月22日(日)まで企画展「OKIMONO -白磁のどうぶつえん -」を開催しています。

愛嬌のある表情とフォルムで魅了する
磁器製のどうぶつオブジェ「OKIMONO」
今回の企画展では、長崎県波佐見町にアトリエを構える陶磁器デザイナー山下行男さんが生み出す、優しさ溢れる動物たち「白磁のどうぶつえん」シリーズから、30種類を超えるさまざまなオブジェをご紹介しています。
80歳を超えて尚、おひとりで創作活動を続ける山下さんが、ひとつひとつ丁寧に仕上げた作品をぜひご覧ください。

▲ものづくり展示:「平犬」の石膏型
親しみのある動物をモチーフにすることが多いという山下さん。会場では「平犬」の石膏型とスケッチをお借りして展示しています。石膏型に泥漿(でいしょう:陶石を粉砕してドロドロにしたもの)を流し込み、形を整え焼成する、ものづくりの工程展示パネルと合わせてぜひご覧ください。ご希望の方にはスタッフが説明をさせていただいています。

▲ものづくり展示:山下行男さん直筆のスケッチ
OKIMONOづくりにおいて「一番大変なのはアイデア出しや図面としてまとめる作業」と話す山下さん。今回は直筆のアイデアスケッチや図面を特別にご提供いただきました。
30種類を超える動物たちが大集合
- 海辺の生き物たち
- 大型動物から小さな動物まで
キリンやラクダ、ゾウにライオン、カバ、ゴリラなど動物園で見かける大きな動物から、リスやネズミ、フクロウなど小さな動物、クジラやペンギンなど海辺に暮らす生き物など、30種類を超えるOKIMONOを一堂にご覧いただける貴重な機会です。
※写真は会期初日の様子です。売り切れとなり会期中の入荷がないものもございます。(お問い合わせはKIHARA TOKYOまで)
- infinityプレートとラクダ
- Gradationタンブラーとカンガルー
- スティグ・リンドベリのBluesと犬
- スティグ・リンドベリのBalettと猫
▲KIHARAの器とともに
スウェーデンのデザイナーであるスティグ・リンドベリデザインの器と、波佐見の陶磁器デザイナー山下行男さんのオブジェの競演も一興です。愛らしいOKIMONOの背景にKIHARAの器を配したディスプレイをぜひお楽しみください。
- アルゼンチノサウルス
- ティラノサウルス
▲恐竜もいます!
「大自然の中で生き生きと躍動する動物をイメージしてデザインする」という山下さんが思い描く「白磁のどうぶつえん」にいるのは、現存する動物だけではありません。今回はなんと恐竜もお目見えしました。
マットな磁肌はとても滑らかな触り心地です。ぜひ会場でお手にとってご覧ください。
- りす
- ふくろう
▲定番の小さくて可愛いどうぶつたち
OKIMONOといえば、KIHARAが参加する「東京蚤の市」でも大人気。
今回も、蚤の市で気になっていたけど買い逃したという方や、蚤の市で見かけなかった種類の動物がいるからと来店くださったお客様もいらっしゃいました。
▲KIHARAの人気豆皿「KOMON KIDS」とともに
ひつじ、ぞう、ぶた、うさぎ、くじらを描いた人気の豆皿「KOMON KIDS」と同種のどうぶつたちをお揃いで展示。
海外からのお客様が多いKIHARA TOKYOでは、ドイツ人の青年がヒツジ好きの母親にとお土産に購入したり、アメリカ人の小さな女の子が、パパにウサギをおねだりするなど微笑ましい場面も。OKIMONOの愛らしさは世界共通で伝わるようです。

▲干支の午をモデルにしたものづくりの工程紹介パネル
OKIMONOのラインナップとして干支の動物を楽しみにされている方も多いようです。
2026年は午年ということで、馬のオブジェも好評。ものづくり工程を紹介するパネルのモデルにもなっています。
午(うま)のほかにも展示内には、子(ねずみ)、牛(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(へび)、羊(ひつじ)、申(さる)、鳥(とり)、戌(いぬ)など、干支の動物たちも隠れているので、ぜひ探してみてくださいね。
-作り手VOICE-
愛らしい作風のせいか、「女性かと思ってました」「お若い方なのでは」という感想を持たれることも多い山下さん。
そこで本展では、80歳を超えた男性である陶磁器デザイナー・山下行男さんのプロフィールやOKIMONOづくりへの想いなどもお伺いし、パネルでご紹介しています。

可愛らしさの中に確かな品格
20年にわたり動物のOKIMONOを作り続ける山下行男さん
長崎県窯業技術センターの職員を定年退職後、60歳から始めたOKIMONOの創作活動。どの工程でも手を抜かず、「美しいフォルムと可愛らしさの中に確かな品格をもった作品づくり」を心がける山下さんのものづくりの姿勢は20年来ずっと変わりません。
KIHARAでは、これからもどんなOKIMONOが誕生するのか楽しみにご紹介していければと思います。

「OKIMONO -白磁のどうぶつえん -」は3月22日(日)までの開催です。
山下さんから企画展にご来場の皆様へのメッセージをいただきましたのでご紹介します。
「作品を通してお客様と喜びを共有できる事が何より幸せです。 これからも励ましをいただきますようお願いいたします。」- 山下行男
会期も終盤となり、どうぶつたちも少なくなりつつありますが、あたたかでユーモアセンスに溢れたOKIMONOとの一期一会の出会いを楽しみにぜひ足をお運びください。
KIHARA TOKYO企画展
「OKIMONO -白磁のどうぶつえん –」
会期:2026年2月14日(土)~3月22日(日) 11:00-19:00 月曜定休
会場:KIHARA TOKYO 3F 東京都渋谷区富ヶ谷1-14-11 入場無料
