企画展「窯元とともに考える。今、KIHARA にできること」展示レポート

KIHARA TOKYO では現在、企画展「窯元とともに考える。今、KIHARA にできること」を開催中です。

今回は、有田焼窯元の吉右ヱ門製陶所と、吉田で作陶する陶芸家 宮﨑泰裕さんにご協力いただき、原料ロスや産業廃棄物について考えた2つのプロジェクトを、製造工程を説明したパネルや、実際に制作した商品とともにご紹介しております。

KIHARA TOKYO 企画展「窯元とともに考える。今、KIHARA にできること」

焼きものの販売を担う産地商社としてKIHARAにできることは、廃棄物を減らす仕組みを考えることや、限られた資源を無駄にせず、少しでも自然環境に配慮した焼きものづくりのサポートをすることではないか?環境問題への取り組みを模索する中で生まれた2つのプロジェクトをぜひご覧ください。期間中は展示商品の購入も可能です。

※5月22日(日)まで会期を延長して、皆さまのご来店をお待ちしています。

 


Project1:原料ロス削減

KIHARA × 吉右ヱ門製陶所

− 破損した素焼きを細かく砕き、釉薬に混ぜて加飾する − 

GEN酒器 / 泡化粧

▲「泡化粧」と「刷毛目」を施したGEN酒器セット

製造過程で破損してしまった素焼きの器を、細かく砕いて粉にし釉薬に混ぜて再利用する加飾法を生み出した吉右ヱ門製陶所の協力のもと進められたプロジェクトでは、KIHARAの定番「GEN酒器」の新仕様を試作しました。展示ではさまざまなバリエーションをご覧いただけます。

<泡化粧ができるまで>

自然が生み出す「泡化粧」のテクスチャーはひとつひとつ異なる個性となり、商品展示をご覧になったお客さまにもご注目をいただいています。
本企画展では、その美しさだけでなく、限られた資源を無駄にしないものづくりの背景についてもご紹介したく、加飾の工程をパネル展示でご覧いただけるように構成しました。

  1. 製造過程で破損してしまった素焼きは、そのままでは原料に戻すことはできないため、一般的には廃棄されます。
  2. 破損した素焼きを細かく砕き、ポットミルという道具を用いてペースト状にしたものを、釉薬に混ぜて泡だてます。
  3. 泡立った表面の部分をスポンジですくい、うつわの生地に優しく塗布して加飾します。
  4. 乾かした後、1300度で還元焼成して完成です。

▲高級感のある「泡化粧」のGEN酒器セットは、贈り物にも最適。木箱のご用意もございます(有料)

 


Project2:廃棄物削減

KIHARA × 陶芸家 宮﨑泰裕

− 廃棄予定の磁器を細かく砕き、陶土にまぜて新たな作風を生む − 

KIHARA TOKYO 企画展「窯元とともに考える。今、KIHARA にできること」

▲プロジェクトの趣旨や植木鉢ができるまでの様子をパネルで紹介

割れや欠けが見つかり保管していた、廃棄処分予定の「KOMON 豆皿」

<廃棄処分せざるをえない器>

高温で焼成された磁器は、そのままでは土に還ることはない材質に変化しています。そのため、完成後に割れや欠けが見つかったり、出荷基準を満たすことができない場合など、どうしても廃棄処分せざるをえない器が生まれてしまうのが現状です。

KIHARAでも、そうした器を一定数保管しており、それらを細かく粉砕し陶土にまぜることで、新たな作風を生み出せないかと開発に取り組みました。

展示では、実際に廃棄処分する割れやピンホールのあるKOMON豆皿や、粒状に粉砕した素材など実物もご覧いただけます。

今回は、廃棄処分予定の「KOMON 豆皿」300枚を約1-2mmの粒にまで砕き、陶土に10%ほど混ぜて植木鉢を制作しました。

▲多肉植物を配した展示風景(※販売は植木鉢のみ)

 

期間中はプロジェクトから誕生したこれらの商品の販売も行っています。

より多くのお客さまにご覧いただけるよう会期が延長となりました。
企画展「窯元とともに考える。今、KIHARA にできること」は、5月22日(日)までの開催です。

 


KIHARA TOKYO 企画展
「窯元とともに考える。今、KIHARA にできること」

会期:2022年4月26日(火)~5月22日(日) 11:00-19:00
   5月9日(月)・10日(火)・16日(月)はお休みをいただきます。
    ※好評につき会期延長しました
会場:KIHARA TOKYO 3F 東京都渋谷区富ヶ谷1-14-11 入場無料